今日は、私の母校の東京農業大学に行ってきました。
毎年7月に開催されている花卉懇談会セミナーに参加です。
「花産業が必要とする商品開発の仕掛け人」というテーマで3名の講演者のお話を聞かせて頂きました。
1人目は、公的機関の考える商品開発という題で、茨城県生物工学研究所の本図先生がお話ししてくれました。
35年の研究発表を聞かせて頂きましたが、生産者ではやりきれない、専門的な育種や栽培技術などのお話を聞かせて頂きました。
緻密なデータの蓄積や、生産者との連携やメディアの利用など、素晴らしい取り組みを聞かせていただきました。
その中で本図先生は、品種は育てるもの、単なる道具にしてはいけないという事をおっしゃっていました。
オリジナル品種を持っているものとして、品種開発だけでなく育てていくことにも力をいれていきたいと思いました。
2人目はオリジナル品種のバラを「和ばら」というオンリーワン商品に仕上げて展開している國枝さんです。
自分の世界観を大切に持ち、共感してもらえるよう相手に丁寧に伝えていく、これをコツコツと続けていっている方だと思いました。
情熱が一番の武器ですね。自社の商品「和ばら」の良さを伝えるために、農園遠足、出張和ばらを束ねる会、デモンストレーション
努力を怠りません。
写真を観させてもらうと、さすがキレイなんですよ。ほんといい品種だと思いました。
この魅力を多くの人に伝えていくことの大事さを学ばせてもらいました。
小林花卉のオリジナル品種、もっともっと魅力を発信していきたいと思いました。
3人目は大田花き花の生活研究所の内藤さんです。
7というマジックワードから流行を紐解いていく手法は、聞いていて面白かったです。
アナログ期とデジタル期が28年ごとに交互に繰り返されるサイクルになっているとのことです。
1999年を境に1999年以前がデジタル期、1999年以後がアナログ期だそうです。
今は2015年、アナログ期のピークを越えデジタル期の影響を受け始めたとのことです。
アナログは曲線的、女性的、自然派、 デジタルは直線的、男性的、都会的といったイメージです。
車も曲線的なものが多かったようですが、最近やや直線的で男性的なデザインが見受けられるようになりました。
こういったことを意識しつつ、商品開発を私もしていきたいと思いました。
今回久しぶりの花卉懇でしたが、業界の大先輩たちが役員として運営してくれていました。
業界のため、時間を割いて花卉懇の運営に骨を折ってくれる、すばらしい方々が居てくれていて会が成立しているのでした。
貴重な時間を頂くことが出来ました、ありがとうございました。