今日もいい天気になりました。
2月に入ると天気のいい日は高線量が強くなるため温室内の温度も上がります。
早く咲いてもらいたいけどあたため過ぎても植物たちが柔らかく育つだけで品質が悪くなってしまいます。
スムーズに生育しつつがっちりとした株になるよう社員さんたちは担当場所の温室環境を考えてくれています。
ありがとうございます。
今日はこちらハイドランジアの紹介です。
ハイドランジアは日本でおなじみのアジサイのことですね。
アジサイは夏までに翌年の花芽をつけてその花芽が低温に当たると花が咲きます。
このハイドランジアはオランダで約一年かけて育てられ、ポット苗にしたものがコンテナで船に揺られて
日本まで運ばれてきています。
こんな状態で届けられるのです。
コンテナから出てきた時は葉っぱも落ちてこんなんなっちゃって大丈夫なのかと、びっくりしましたよ。
コンテナの中で低温処理されているので、落葉しているのは当たり前ですね。
寒さも感じているので、このまま農場で加温すれば花を咲かせるようになります。
アジサイ生産の話を頂いた時には「オランダとリレー栽培で栽培期間が短縮でき、アジサイも手軽にできるようになったな」
なんて思ってしまいましたが、そんな簡単なものではなかったです。
今回生産しているアジサイはブルーとピンクの2色ですが、同じ品種を栽培方法を変えてブルーとピンクの株を作っていくです。
ブルーの花は酸性の土壌でアルミニウムが多いと出やすく、栽培期間中にはアルミニウムを株に与えていくそうです。
ピンクの花は中性の土でアルミニウムがないほうがきれいな発色が出るため、アルミニウムが株に吸われないように栽培していきます。
株張りや開花期などの調整などを気にしていましたが、花色の発色も品質の大事なポイントとなるんですね。
そのためにブルー用とピンク用の2種類の培土を用土屋さんに特別に作っていただき植えこんでいます。
今回のアジサイの件も、小林花卉の社員さんたちならば大丈夫と見込んでくれたからこそ生産を頼んでくれたと思います。
初めての生産で、どんなところがポイントになるかわかっていませんが、多くの人にアドバイスを頂きながら、
お客様の期待に応えられるいい商品づくりに取り組んでいきたいと思います。