応援されています

実は昨日から最年少社員さんの荒蒔くんが3日間の研修に出ています。

どんな研修かというと、CL基礎講座という計5日間で、今回は前半3日間の研修に行っています。

 

そのCLというのは、Constructive Living(コンストラクティブ リビング)と言って、日本語で「建設的な生き方」という意味になります。

日本で作られた森田療法と内観法という2つの考え方をアレンジして、アメリカの文化人類学者の、デビット・K・レイノルズ博士が作り出した教育法なんです。

CLでは森田療法をアレンジしてCL森田、内観法をアレンジしてCL内観としています。

 

 

森田療法は、神経質の治療法として作り出されました。

その森田療法には、3つの大きな核があります。

1.事実をあるがままに受け入れる

2.目的本位

3.なすべきことをなす

私たちは誰でも、気になればなるほど気にしてしまい神経質な状態になり、手が付けにくくなってしまうことがありますね。

例えば、片付けをやってしまわないといけないと思いながら後回しにして、片づけていない状態を見るたびにやらなくちゃなんて思うけど、

先延ばしにして、やらないことに気がめいってしまうことが、神経質な状態といいます。

こういう時、カウンセリングなどでは、この神経の固着を取り除こうとしますが、森田療法では取り除こうとせず、その神経質な状態をあるがままに受け入れて、それでも自分にできることをしていくことを進めています。

神経質な状態を無理に取り除こうとすると、かえって意識がそこに向いてしまうからなんです。

誰でも神経質な状態になるときがあるのですから、解決できる方法を身に着けると生き方がすごく楽になりますよね。

 

 

 

もう一つの内観法ですが、禅宗の身調べから宗教色を抜いて研修法として確立したものです。

それをさらにCLではアレンジし、CL内観を作り出したのです。

CL内観では、「していただいたこと」、「して差し上げたこと」、「ご迷惑をおかけしたこと」を日常の生活の中で調べます。

普段何気なく生活していると当たり前と思って気づきにくいですが、頭の良くなる花を出荷できるのも、パートさんが働きに来てくれて、挿し木や肥料くれ、出荷作業などをやってくれているおかげなんですよね。

それに荒蒔君や小池君が様子を見て消毒やわい化剤を適宜にやってくれていたり、木村さんが毎日ハウスを開け閉めしてくれたりしているから品質が安定しているんです。

また、頭のよくなる花を販売してくれている市場の方、荷物を運んでくれる運送屋さん、買って行って販売してくれる販売店さん、それに資材を卸いてくれる資材屋さんなど、一つの商品を取りあげても本当に多くの人の支えによってできているのですよね。

そういった人の支えに気が付けることは、その人にとっていいことだと思います。

CL内観では、支えに気が付いたら、それをお返しの行動をすることを必要としています。

嫌いな人がいたとしても、何かしていただいたら、自分のためにしていただいたことに対してありがとうということはできますし、

あまり好きではないお土産をもらっても、お土産を買ってきていただいた事実に対してはありがとうということはできますね。

そうやって支えに気が付き、お返しの行動をしたほうが、その人の人生がいい人生になっていくと思います。

 

 

 説明が長くなりましたが、小林花卉では社員さんたちの人生がよくなるよう、こういったCL基礎講座などの社外研修や、月に一度の社員研修をやっていっています。

研修をやったからと言って、植物の栽培技術が上がるわけではないですし、販売価格が上がるわけではありません。

それでも、一緒に働く仲間がいい人生になるよう少しでも応援できたらいいと思って研修に力を入れているのです。

 

 

 

 

そしてここからが今日の出来事、本題です。

若い社員さんが、研修で頑張っているのですから、上司の私たちが少しでも応援してあげなければいけないですよね。

そこでCL基礎講座を受けている荒蒔君を応援しにいこうと、今日は俊と小池君と3名で山梨県山中湖にある研修センターまで、仕事が終わってから行きました。

往復約4時間、面会時間約15分の応援です。

 

 

 

実は今日は、社員さんが俊と小池君しかいないため、手分けして注文集計や明日の作業段取りもやらなければいけません。

しかし、研修センターに遅くいくのも迷惑になりますから、夕方6時に出発しました。

 

そのため明日の段取りがやり終わりませんでした。

明日の朝ちょっと早く来て段取りをやらなければいけなくなりましたが、俊も小池君も嫌な顔一つせず、荒蒔君応援についてきてくれました。

若い社員さんを支える上司たちがいてくれること本当にありがたいです。

 

荒蒔君、社員さんたちも荒蒔君の人生が良くなることを応援するため、自分の時間を使ってくれているよ。

ひとまず残り一日、頑張って!!

応援しているよ。